2016年12月19日月曜日

手応えがないほど良い

実はドラムという楽器は、上手に演奏すれば全く手は痛くならない。知らない人にとっては意外かもしれないが、楽器が大きな音で鳴っている時ほど、手に返ってくる衝撃は小さい。

この感覚がわからないうちは、手に衝撃があるほど大きな音、力強い音が出ていると勘違いしてしまいがちだ。そこで衝撃に対抗するために握力トレーニングをしたりする人もいるが、間違っている。

手に衝撃が返ってくるのは、楽器に十分なエネルギーが伝わっていないからだ。持てるエネルギーを余すことなく楽器に伝えることができていれば、手に衝撃は返ってこない。それを可能にするのが技術だ。

私も昔は手にマメができるほど練習したが、行き詰まりを感じてゼロから奏法を変えた。発想を180度転換する必要があったので、一応の形になるまで2年程かかった。時間はかかったが、ドラムを通して得た発想の転換は、施術はもちろん、その後の人生全てにおいて計り知れないプラスになっている。

自分ひとりが一生懸命でも、「相手にどう作用しているのか」という視点が抜け落ちていたら何にもならない。まさに昨日書いた「相手がいてこそ」だ。

そういえば、最近は「頑張って仕事をしている」という手応えがない。レッスンも施術も、2時間なり1時間なりがあっという間に過ぎる。相手も同じように感じてくれていれば良いのだが。

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