2017年2月4日土曜日

「看取り」についてのお話を聞いて

アロマのご縁でお誘いをいただき、小池美喜子さんの「看取り」についてのお話会に参加した。

看取りとは、もちろん人生の終わりに立ち会うこと。普通に考えると、重い話題だ。

小池さんは、老人介護施設「ろくじろう」を経営されている方。これまでに何十人もの方を、ろくじろうで看取って来られたという。

人は、自分の最期が近づくと分かるらしい。

「もう行く?」「まだだよ」。

「もう行く?」「明日行きそうだ」家族を集め、お別れをする。

そんなお話を、100枚以上のスライドとともに。命の姿が映し出され、涙が溢れる。

中には死ぬべき時期が来ているのに、死ねない人もいるのだという。この世でまだやり残したことがある人だ。「そうした人を死なせてあげる、送り出してあげるのも看取りの仕事だと思っています」と小池さん。

小池さんの施設は、病院やほかの施設で断られた利用者を多数受け入れているという。

統合失調症で暴れまわる人、自宅で家族にナタを振り回していたというおばあちゃん、脚の骨を折って一生寝たきりと告げられた人・・・。メディカルアロマの塗布が大きな力を発揮し、症状が改善した様子も多数紹介されていた。

障害児の受け入れも始めた。心を閉じていたダウン症の女の子も、職員さんのお子さんと一緒に昼寝をしたり、お歳寄りと一緒に食卓を囲んだり。近所の子供が遊びに来ているの?と思うくらい、自然な風景。

「私は、人物の写真に目線を入れて隠したりしないことにしています。それは、目に全てが表れるから。ぜひ、スライドに写る人物の目を見てください」

そこにあるのは、人が普通に、共にいる姿。
相手を変えようとするのでなく、どこまでもその人を認め、ただ寄り添う。
それだけで奇跡が起こる。
命と命が共鳴している様子に、また涙。

「全部当たり前のことなんです」と小池さん。しかし、その当たり前のことが一番難しい。相手にこうなってほしい、こうしてやりたいという「自分勝手」を止めなければならないからだ。

何かしてあげよう、ではない。「ただ寄り添う」ことに、計り知れない力がある。

自分の存在を認めてもらえる場所があるだけで、人はどれほど力が湧いてくるか。そんなことを教えてもらったお話会だった。

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