2017年2月13日月曜日

本当に伝えたい相手は?

太田マスミ先生から教わったクラニオ・セイクラルの施術法は、人体を根本から元気にすることができる。施術を繰り返すたびに、その確信は強固なものになっている。そこには真実があり、ヨガや呼吸法、武道とも通じているのではないかと思う。

ところで私はクラニオの施術がなぜ効くのか分析して、つい誰にでも説明しようとしてしまう。これはドラム講師として身につけたスキルであると当時に、私の無意識のパターン、クセでもある。

しかし、施術を受けに来てくれるお客様にとっては、理屈はどうでもいいに違いない。

そういうのは、いつか施術法を教える立場になった時に披露すればいいのであって、お客様に対してはお客様の目線で話をしなければ、いくら能書きを並べても伝わることはない。

当たり前のことだが、誰に伝えたいのか?ということを明確にしなければならない。正論を述べたからと言って、相手に響かなければ意味がないからだ。

・・・と書いてみて、「正しい」とは何か?という疑問が湧いた。

施術のお客様にとっては、自分がラクになれるかどうかが全てだ。ラクになれたのなら、それが正しい。シンプルだ。

ドラムのレッスンなら、「良くなるためには自分が練習する」という暗黙の了解がある。だから、多少の試行錯誤が必要でも、自分のこととして取り組んでくれる。

しかし、施術のお客様の多くは「つらい症状を何とかしてほしい」ということでいらっしゃる。「何とかしたい」ではなく、「何とかしてほしい」。この違いは大きい。

おそらく、私のところに2回以上通ってくださるお客様は「何とかしたい」という意識をお持ちの方なのだと思う。そういう方は、スピードに差はあるが100%良くなっていかれる。

こう言ってしまうと元も子もないが、結局はその人自身の力なのだ。施術は、変化のきっかけでしかない。刺激に反応してその人が変化していく、ただそれだけのことなのだと思う。

問題は、刺激を上手に伝えることができるかだ。それは肉体的な刺激だけでなく、心についても言える。兎にも角にも、受け取ってもらえる状態を作れなければ始まらない。

今のところ「何とかしてほしい」という感じがする方は、残念ながら2回目はないことが多い。本当はそういうお客様にこそ「自分で何とかできる」という自信や希望を持って頂けるところまでいきたいのだが、まったく力不足だ。

巷には、そういう人に「依存」してもらうための方便が溢れている。結果的に通ってくれて良くなっていかれるのであれば、それも悪くないのかもしれないが・・・。

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